うつ病の症状を改善!病院の正しい選び方とは

ドクター

社会復帰に向けて

病棟

気分の波が大きい

うつ病の症状が重く入院治療を行っていた場合、退院して自宅の生活に戻ったとしても、完全にもとの状態に戻ったわけではありません。しばらくは入院生活の延長だと考えることが大事です。退院時は本人に合う薬の種類や量を調整し、ストレスの因子を一時的に取り除いたことにより、これまで不足していたエネルギーを回復することができたという状態です。つまり、自宅療養をしながら通院治療を受けられる状態になったことを意味します。自宅療養はリハビリ期間ですので、第二段階の治療がスタートしたと考えることが大事です。退院が完治を意味しないのは、うつ病が再発しやすい病気だからです。1年間は再発しやすいと考え、家族や周囲も配慮が必要になります。それならば症状が完全になくなり寛解を迎えるまで入院してればいいと考える人もいますが、現在の医療は精神科に限らず短期入院、自宅療養をメインにというスタイルですから難しいことです。加えて、寛解するまで1年間も入院していたとなれば、社会への適応という面で苦労し、再発を促してしまう可能性もあります。ただし、退院が決まっていても、予測のつかない行動を実行しようとする場合には、当然、退院は延期されます。回復に向かっている時は気力も少しずつ戻ってきているので、漠然と予測のつかない行動を考えるだけでなく、それを実行に移す可能性も高いからです。また、うつ病の症状が少しでも改善すると社会復帰を焦る傾向がでてきます。少しでも気分が良い日があると、明日から会社に行くことができる、家事は自分で行うという具合に言い出して聞かないこともあります。それはうつ病が回復に向かっている証拠でもありますが、回復期は症状の波が大きいため、一時的に状態がよくなったからといって社会復帰するのは危険です。すぐに状態がまた悪くなり、休養が必要になるということを繰り返してしまうことになりかねません。この状況を繰り返すことで、もう自分は社会に戻ることはできないのかもしれないと考え始めてしまうこともあるので注意が必要です。本人に焦る気持ちが生まれるのは、会社を休むことで職を失ってしまうのではないかという不安や休むことで迷惑をかけるのではないかという罪悪感などからです。復帰の時期というのは本人の希望だけでなく、主治医や復帰先の関係者などとよく相談することが大事になります。客観的に症状が安定してきているか、復帰後の生活に耐えられるかどうかを判断していくほうがスムーズな復帰につながります。